イエス・キリストをより良く知るために

第一列王記7章38~51節 清めを備える神殿と、受け継がれる御国の働き

 
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若井 和生師
若井和生牧師:飯能キリスト聖園教会牧師 この記事は、サイト管理者(solomonyk)の責任において、毎聖日ごとの礼拝メッセージを書き起こし、師の許可を得て掲載しております。
その車輪の作りは戦車の車輪の作りと同じで、車軸も輪縁も輻も轂も、みな鋳物であった。…それから、彼は青銅で十個の洗盤を作った。洗盤の容量はそれぞれ四十バテ、大きさはそれぞれ四キュビトであった。洗盤はそれぞれの台に一個ずつ、十個の台の上にあった。彼はその台の五個を神殿の右側に、五個を神殿の左側に置き、「海」を神殿の右側、東南の方角に置いた。さらにヒラムは灰壺と十能と鉢を作った。こうして、ヒラムは、ソロモン王のために主の宮でなすべきすべての仕事を完了した。すなわち、二本の柱と、二本の柱の頂にある丸い柱頭、および柱の頂にある丸い二つの柱頭をおおう二つの格子細工、また、二つの格子細工に取り付ける四百個のざくろ、すなわち、柱の先端にある丸い二つの柱頭をおおうそれぞれの格子細工のための二段のざくろ、また、十個の台と、その台の上の十個の洗盤、「海」一つと、その「海」の下の十二頭の牛、そして、灰壺と十能と鉢である。ヒラムがソロモン王のため、主の宮のために作ったこれらのすべての物は、磨きをかけた青銅であった。王は、ヨルダンの低地、スコテとツァレタンの間にある粘土の地でこれらを鋳造した。ソロモンは、すべての用具を配置した。非常に大量だったので、青銅の重さは量られなかった。また、ソロモンは主の宮にあるあらゆる物を作った。金の祭壇と、臨在のパンを載せる金の机、内殿の前、右側に五つ、左側に五つ置かれる純金の燭台、金の飾り花、ともしび皿、芯切りばさみを作った。また純金の皿と、芯取りばさみ、鉢、平皿、火皿を純金で作った。至聖所に通じる神殿内部の扉のちょうつがい、神殿の本殿に通じる扉のちょうつがいも金で作った。こうして、ソロモン王が主の宮のためにしたすべての工事が完了した。ソロモンは父ダビデが聖別した物、すなわち、銀、金、各種の用具類を運び入れ、主の宮の宝物倉に納めた。( 列王記 第一 7:33,38-51 SKY17 )

説教要約

Ⅰ.導入 ― 完成まで長い時間がかかる働き

ソロモンの神殿建設は、一朝一夕ではなく、膨大な準備と長い年月、そして多くの人の労苦によって完成しました。
私たちの教会形成・御国の働きもまた、すぐに姿が見えるものではなく、忍耐を要する長期的な働きです。

そこで本日は、
1)清めを備える神殿の器具
2)最高のものを主にささげる姿
3)世代を超えて受け継がれる神の働き
この三点から、私たちへの語りかけを受け取りたいと思います。


Ⅱ.第一のポイント:清めを備える神殿 ― 洗盤と「海」

  1. ヒラムが造った器具
    ヒラムはツロの青銅職人であり、ソロモンに召されて数々の青銅の器具を作りました。
    彼は10個の洗盤とその台、大水槽「海」、さらに灰壺・十能・鉢を造り、神殿の礼拝設備を整えました。

洗盤1つの容量は40バテ、約920リットルにもなる大きな水槽で、10個も設置されました。
「海」と呼ばれる大水槽は、十二頭の牛の像の上に置かれ、祭司が身を清めるために用いられました。

  1. 洗盤と「海」の役割―礼拝の前提は「清め」

  • 洗盤:民がささげる生贄や捧げ物を洗い清めるための水。

  • 海:祭司自身が身を洗い、神の前に立つために用いる水。

幕屋の時代には洗盤は一つでしたが、神殿では10個に増やされ、大きさも格段に大きくなっています。
これは、礼拝と「清め」の重要性が一層強調されていることを示しています。

  1. 今日への適用―キリストにあって備えられた清め
    今の私たちは、羊や牛をささげる必要はありません。
    主イエス・キリストが、十字架でただ一度、完全な犠牲としてご自身をささげてくださったからです。

しかし、「聖なる神の前に出る者は、整えられていなければならない」という原則は変わりません。
礼拝に臨む前に、自分の心を省み、罪を告白し、赦しを受け取り、ふさわしく整えられることが求められています。


Ⅲ.第二のポイント:最高のものを主に ― ヒラムとソロモンの奉仕

  1. ヒラムの献身的な働き
    ヒラムは、磨きをかけた青銅を大量に用いて、柱、柱頭、格子細工、ザクロの飾り、洗盤、台、海、諸用具を丁寧に作りました。
    青銅の量はあまりに多く、重さを測ることができなかったほどだと記されています。

そこには、単に仕事としてこなす職人の姿ではなく、「主の宮のために最高のものをささげたい」という信仰者としての姿勢が見て取れます。

  1. ソロモンの奉仕と純金の器具
    ソロモンは、神殿の内部、特に至聖所に近いところに置かれるものを、すべて純金で作らせました。
    金の祭壇、供えのパンの机、右に5つ左に5つ置かれた金の燭台、金の皿、芯切りばさみ、鉢、平皿、さらには扉の蝶番に至るまで純金でした。

それは、

  • 神殿が「神の栄光の現れる場所」であること

  • 神の臨在の近くに置かれるものには、最も尊いものがふさわしいこと
    を表しています。

  1. 今日への適用―私たちの「最高のもの」を主に
    私たちは金や青銅の器具を作るわけではありませんが、

  • 自分の時間

  • 賜物(能力)

  • 経済

  • 労力
    といった「最も大切なもの」を、主にささげることができます。

「余りもの」ではなく、主のために意識して最良のものをおささげするとき、
その心こそが、神殿建設において示された信仰とひとつにつながっていきます。


Ⅳ.第三のポイント:世代を超えて受け継がれる神の働き

  1. ダビデからソロモンへのバトン
    第一列王記7章51節はこう締めくくります。
    ソロモンは父ダビデが聖別したもの、金・銀・各種の用具を主の宮の宝物倉に納めました。

神殿建設を一番願っていたのはダビデでしたが、神は「建てるのはあなたではなく、あなたの子である」と語られました。
ダビデは、自分で完成を見ることは許されませんでしたが、

  • 資材を整え

  • 設計図・計画を用意し

  • 必要な献げ物を「聖別」して蓄え
    後の世代に託しました。

  1. 私たちと次の世代
    私たちもまた、教会や御国の働きの「完成」をこの地上で見ることはできないかもしれません。
    しかし、

  • 子どもたち

  • 孫たち

  • まだ教会に戻ってきていない人たち
    が、いつでも立ち返ることのできる「場所」と「道」を備えておくことはできます。

そのために、

  • 祈りを蓄え

  • 御言葉を語り続け

  • 信仰の模範を残し

  • 教会を整え維持し

  • 必要な働きや仕組みを準備しておく
    という形で、後の世代にバトンを渡すことができます。

  1. 神ご自身が完成させてくださる
    ピリピ1章6節には、「あなたがたの間で良い働きを始められた方が、キリスト・イエスの日までにそれを完成させてくださる」との約束があります。
    私たちの目には未完成であっても、神は始めたわざを決して途中で投げ出されません。

だからこそ、

  • 「完成を見ること」に執着するのではなく

  • 「忠実にバトンを渡すこと」に集中する
    これが、ダビデとソロモンから教えられる信仰者の姿です。


Ⅴ.結び ― 適用と祈り

  1. 適用の問いかけ

  • 私は礼拝に臨むとき、どのように心を整えているか。

  • 私は主に、自分の「最高のもの」をささげているか、それとも余りものをささげているか。

  • 私の周りの次世代(子ども・孫・若い世代)が、いつでも戻ってこられる「場所」と「道」を、私はどのように備えようとしているか。

神殿建設は、
「清めの備え」
「最高の献げもの」
「世代を超えた継承」
という三つの柱で支えられていました。

同じように、私たちの教会と家庭の信仰も、

  • 日々の悔い改めと整え

  • 喜んでささげる心

  • 次世代への祈りと備え
    によって建て上げられていきます。

  1. 祈り

天の父なる神様。
ソロモンの神殿建設の記事を通して、
あなたがどれほど聖く、栄光に満ちたお方であるかを教えてくださり、感謝します。

どうか私たちが、
礼拝のたびごとに、自分の心を点検し、
キリストの十字架による赦しの恵みにあずかりつつ、
ふさわしくあなたの御前に近づく者とならせてください。

また、ヒラムやソロモンのように、
与えられた賜物と時間と持ち物を、
惜しみなくあなたにおささげすることができるよう、
私たちの信仰を新たにしてください。

さらに、ダビデがそうしたように、
私たちも次の世代のために備え、
祈りと証しと奉仕を通して、信仰のバトンを渡す者とならせてください。

あなたが私たちの間で始められた良い働きを、
キリスト・イエスの日までに必ず完成してくださることを信じ、
この祈りを主イエス・キリストの御名によっておささげします。
アーメン。

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若井 和生師
若井和生牧師:飯能キリスト聖園教会牧師 この記事は、サイト管理者(solomonyk)の責任において、毎聖日ごとの礼拝メッセージを書き起こし、師の許可を得て掲載しております。

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