神殿の完成と神の臨在ー第一列王記8章1~21節
これまで私たちは、ソロモンによる神殿建築の歩みを学んできました。
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5章:神殿建築の準備
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6章・7章:神殿の建設
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7章51節:すべての工事が完了
建物としては完成しました。しかし、まだ「本当の完成」ではありませんでした。なぜなら、**神殿の中心である「契約の箱」**がまだ安置されていなかったからです。
1️⃣ 神殿の中心 ― 契約の箱
契約の箱は、イスラエルにとって常に中心でした。
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エジプト脱出の後、シナイ山で十戒が与えられる
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その十戒を納めた箱が造られる
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荒野の旅でも、宿営でも、常に中心に置かれた
神殿が真に完成するとは、この契約の箱がその場所に置かれることでした。
ソロモンはイスラエルの長老、部族のかしらたちを全員エルサレムに集め、契約の箱をシオンから運び上げました。これは全国民が立ち会う、歴史的な出来事でした。
2️⃣ 感謝にあふれるささげもの
契約の箱が運び込まれると、人々は数えきれないほどの羊や牛をいけにえとしてささげました。
それは義務ではなく、感謝の応答でした。
長年の苦労の末に神殿が完成した喜び、
そして神の恵みへの感謝があふれていたのです。
これは、私たちの礼拝における献金にも通じます。
神の恵みを知れば知るほど、私たちは喜びをもってささげたくなります。
3️⃣ 至聖所に安置された箱
契約の箱は神殿の最も奥、至聖所に安置されました。
そこは大祭司だけが入れる特別な場所です。
箱の中には、モーセがシナイ山で受けた十戒の石の板が納められていました。
十戒の中心は、
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神を愛すること
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隣人を愛すること
神殿の中心に置かれたのは、まさに神との契約、そして愛の戒めでした。
4️⃣ 500年にわたる神の真実
エジプトを出てから神殿完成まで、約500年。
イスラエルは何度も失敗し、不信仰に陥りました。
しかし神は忍耐をもって導き続けられました。
この出来事は、
神は契約を忘れないお方である
ということを、民に改めて確認させる瞬間でした。
5️⃣ 主の栄光が満ちる
祭司たちが箱を安置して出てくると、雲が神殿に満ちました。
それは主の栄光のしるしでした。
祭司が立って仕えることもできないほど、神の臨在が満ちたのです。
神殿は単なる建物ではなく、
神が住まわれる場所となりました。
6️⃣ ソロモンの謙遜な告白
ソロモンは民を祝福し、こう語ります。
神殿建設は自分の功績ではない。
これは神がダビデに約束されたことの成就である、と。
父ダビデの時代に語られた約束が、
親子二代を通して実現しました。
ソロモンは「私がやった」とは言いません。
神の言葉が世代を超えて成し遂げられた、と告白します。
ここに指導者の謙遜を見ることができます。
7️⃣ 神が中心におられるとき、一つになる
契約の箱を中心に、民は一つになりました。
神が中心におられるとき、
人々は一つにされます。
しかし、神が中心でなくなるなら、
教会もただの人間の集まりとなり、やがてバラバラになります。
大切なのは、
「教会の中心におられるのは誰か」
という問いです。
8️⃣ 私たちへの適用
神殿完成から長い年月が経っても、
神は今もご自身の民の中に住まわれます。
教会はキリストのからだであり、
主が満ちておられる場所です。
何をするかよりも、
まず主が本当に中心におられるかを確認すること。
神の臨在を求め、
神の栄光が現される教会でありたい。