辺野古ドキュメント①リーダー抹殺
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ここに掲載している記事は毎週の礼拝で受ける恵メッセージの中でも特に教えられ感銘を受けたものをとりあげています。自分の霊の糧として、あるいは友人と分かち合いたいという願いから、また是非心に留めておきたいという想いから、BLOGという体裁を取らせていただきました。
1.星野文昭さん
日米両政府は普天間基地の移設先として辺野古が唯一だと言い続け、実は強大な新基地を辺野古に創ろうとしている。これに逆らい抵抗する者を容赦なくあらゆる手段をもつて弾圧する、こんな権力者の実体が沖縄に身を置くとはっきりと見えてくる。高江の闘争の事実を見たら、沖縄を潰していく権力者の実体がよりリアルに迫ってきます。リーダー抹殺という恐ろしい事実に直面してみて、実はこのような事は戦前から国家権力という闇の中で、抹殺されていった沢山の正義の戦士たちが存在していたことを知ることになります。今も無実の罪で、沖縄の平和のために闘った星野文昭さんは40年以上も拘留されているのです。星野さんを取り戻すために今も厳しい戦いが続いています。
2.山城博治さん
私達のリーダー、山城博治さんは燃えるような情熱と闘志を持ち、私達市民の運動をまとめ上げていく豊かな人間性と知性、そして才能を持っておられました。何より人間味が豊かで全体への気配りが抜群で県外から外国から、広く集ってくる多くの人々の心を、新基地建設阻止という目的のもとに束ね、集い来る人々の心を奮い立たせ勇気を与えてくれました。時には行きすぎたこともあったかもしれませんが、私達は山城さんを信頼し、この人と共に闘っていこうと心を強くし力をもらつていました。日本政府と防衛省の権力者達は、このカリスマ性を持った天才的リーダーの存在を恐れていたのだと思います。このリーダーさえ抹殺したら、この反対闘争を弱体化できると考えたのでしょう。権力者側は彼を抹殺する機会をねらっていたのかもしれません。些細な事で逮捕して五ヶ月余も不当拘束し、家族面会さえも許さない弾圧をしました。その上裁判を不当に長引かせて現場に二度と復帰出来ないようにしたのです。私はこの事実を見た時、権力者の想像を絶する恐ろしさを初めて知りました。事実、山城博治さんが現場から消えてから、一人一人の頑張りによって今日まで座り込み行動は続行されていますが、山城さんの居ない穴はあまりに大きく未だに埋めることは出来ません。
3.最終陳述
公判は18回も開かれ、その度に私達仲間は裁判所前に結集しては集会を持ち、山城さん達二人の無罪を求めて、励まし合い共に闘ってきました。12月20日の第18回公判において博治さんはその最終陳述で堂々と語られました。「—警察機動隊、海保の暴力的対応は今やタガの外れた組織暴力となって市民に襲いかかっており、—まさに市民運動、大衆運動に対する弾圧であります。—私たちの裁判はまさに横暴を振い続け差別と犠牲を強い続ける政府の差別的沖縄政策であり、問われるべきは安倍内閣の不法不当な権力の行使でなければなりません。被告席に座すべきは安倍内閣、政府そのものです。今や三権分立を完全に手中に収めた感のある安倍内閣の意に背くことが至難であろうことは十分承知しながらも是非とも日本司法独立の誇りと衿持の名において、打ちひしがれる沖縄へのご理解とご配慮を願い申し上げます。」
石原昌武兄・石原艶子姉(沖縄県うるま市在住)「ゆいの風だより」17号より
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