トランプ大統領とは、どんな人ですか?
1.トランプ大統領の人となり
トランプ大統領といえば、あまり考えずに暴言を吐いたり、メキシコとの国境に壁を造ると言ったり、最近では、グリーンランドの買収構想をぶち上げたり・・・何かとお騒がせなイメージがあります。
トランプ大統領はニューヨーク出身です。口さがない人の評価では、色々な人からバカだとか言われていますが、ペンシルベニア大学のアイビーリーグの一つであるウォートン校を出ています。ここを出ているということは、結構、優秀な人だと言えるかもしれません。
参照:トランプ大統領を支持→キリスト教「福音派」とは?
また、トランプ大統領が不動産王であることはよく知られています。保有する不動産は数千億円とも言われていますので、ビジネスの成功者というイメージがありますが、実は色々な会社を設立しつつも、たびたび倒産させるなど、事業で数々の失敗を重ねているそうです。
堅実なビジネスというよりは、はったり屋の感もぬぐえませんが・・・・たとえば、「トランプ大学」まで運営していたのですが、高額の授業料を取る詐欺だと訴えられています。ですが、億万長者であることは確かなので、成功したビジネスも多いということでしょう。
トランプ大統領の意外な面は、トランプの娘、イヴァンカさんの評判がすこぶる良い点です。アメリカの大富豪の娘や息子たちは、贅沢三昧に、甘やかされて育てられるとことが多い中、イバンカさんは美人で品もあり、頭も優秀で、良い大学を首席で卒業しています。そのうえ、親に甘えることなく、学生時代からモデルのアルバイトをしていました。
そのせいか、トランプ大統領もイヴァンカさんの言う事にはよく耳を傾けるようです。
トランプ大統領のもう一つ意外な面と言えば、酒、たばこは勿論、コーヒーさえ飲まないということです。お酒を飲まないのは、パイロットだったトランプの兄が、アルコール依存症だったことがその理由のようです。
そのせいで早く亡くなった兄からも「お酒は飲むな」と、何度も言われていたそうです。そのため、どんな会食でも、回りが飲んでいようとも、絶対にお酒は飲まないのです。
こういう自らの体験からか、大麻などの麻薬類に対しても絶対反対の立場をとっています。
2.アメリカ合衆国の政治の仕組み
このトランプ大統領の立ち位置を知るためには、アメリカ合衆国の政治が、どのような仕組みになっているのかを知ることが大事でしょう。。
まず、アメリカ合衆国は、50の州と連邦区から成り立つ連邦共和国であることは誰でもおよそ知っていることだろうと思います。
アメリカの州は日本の「県」とは違い、かなり独立していて、各州が1つの国家のようでもあります。
また、日本は立法(国会)と行政(政府)がしっかり結びついていますが、米国では立法、行政、司法の権力分立がなされていることも、日本とはかなり違います。
大統領は国家元首であり、首相でもあり、アメリカ国軍の最高司令官でもあります。
任期は4年で、1回のみ再選されることが出来ます。
大統領を選出するのは直接的には国民ではなく、国民が選んだ大統領選挙人により選出されます。
どういう事かというと、大統領選挙人が支持している候補者と自分が支持している候補者が同じなら、その選挙人に投票するということです。
大統領のスタッフ(各省の長官や閣僚級の公務員)は、大統領自ら選んだ人がなります。
それは民間人でもいいですし、野党からでもいいのですが、任命は上院の承認が必要になります。
そして特に重要視されるのが、大統領の右腕として任務する大統領補佐官たちです。
首席補佐官、国家安全保障問題担当補佐官、経済政策担当補佐官の3名が任命されています。
アメリカの議会は上院と下院の二院制になります。
上院は定員100名で各州から2名づつ選ばれ、任期は6年です。
下院は定員435名で任期は2年ですが、人口の多い州に応じてそれぞれの州の人数が決められます。
裁判所は州裁判所と連邦裁判所の2つがあります。
アメリカでは州によって法律を制定するので、州ごとに法律が異なります。
連邦裁判所には最上級の連邦最高裁判所があり、長官(主席判事)と8名の判事の合計9名で成り立っています。
判事は大統領に任命され、上院で承認される形をとります。
この連邦最高裁判所は、連邦法や州法が憲法に違反していないかを判断する場でもあります。